金融機関の自己資本規制
ninnin2025
定年後フリーランスに挑戦
3年くらい前からとうとう日本でもデフレが終わってインフレが始まってしまったという感じになってる。
でも、インフレの指標ってCPI(消費者物価指数)がポピュラーだけど、どの数字を見たら全体の趨勢を表しているのか、どのくらいの解像度で見たらよいのか結構むずかしい。以下は日銀の資料。3年くらい前から様子がおかしいのはわかるけど結構波がある。
一方、これは日本国債の10年物利回り推移。3年くらい前から様子が変わっているのは同じだけど、明確に上昇し続けている。長期金利って将来の価格の現在価値を計算するときの割引率にも使われるけど、この明確なトレンドは、まさにインフレが進みつつあることを表していると思うんだね。インフレそのものじゃなくて将来のインフレだから「インフレ期待」ということだけどね。
なるほどね。それでここでは何がいいたいの?
うん。それは銀行株なんだ(グラフは三菱UFJフィナンシャル・グループ)。インフレが始まってから時々崩れながらも明確に上昇トレンドになってるだろ。ちょっと前まで銀行株なんてインデックスに勝ちたいアクティブファンドでは見向きもしなかったし、金利上昇は保有国債が売られるからマイナスだなんて言われていた。
だけどさ。バブル崩壊後のゼロ金利政策で銀行もだいぶ苦しんでいろんな商売に活路を見出してきたけど、金利がついたらもう負ける要素がない。だって銀行預金という銀行にとって最強の商品が本領を発揮しちゃうから。集めた預金を国債で運用するだけでがっつり収益が上がるからね。
バブル崩壊後の金融危機では一度地に落ちたから、この回復ぶりは感慨深いものがあるわね。